「わたしのマンスリー日記」第21回『ALS 苦しみの壁を超えて―利他の心で生かされ生かす』反響 速報

「15~16日にかけて一気に読みをしました。感動の連続です。この2年間に先生と出会った人たちとのドラマ、本当に「人と人のつながり」を肌でビンビン感じます。
 これだけの内容をこの1年足らずでまとめ、世に出す。これは普通の人でも並大抵ではないことでしょう。それを「伝の心」を頼りに仕上げる根気強さと強い意志に、ただただ頭が下がります。
 最後のさかもと未明さんとの対談はどのようにされたのだろうと想像ができません。もう一つ、本の表紙の意味はどんなものかなと思ったり…。透明感のある幾重もの円。これは地球だろうか?人の魂?利他の心の表現?前作にはない悟りの境地のようで、、など想像しています。
 内容も教育の原点である対象である子どもたちとの交流から、4年ぶりの外出での地球の実感と故郷への帰郷の喜びなど、そして教育者への温かい励ましのエール、最後はともに難病と闘う友との交流等構成がすばらしい!!!

【岡山県在住の看護教育の持田千里先生。私も長く看護教育に携わってきました】
 
「まずサブタイトルー利他の心で生かされ生かす の箇所で,「利他の心」という言葉に感銘しました。これは仏教用語の一つで自利利他円満(仏の悟りの境地のこと)からくる言葉で凄い境地だなと直感しました。これは編集者の提案から協議して決めたとのことですが、素晴らしい!です。
 なぜなら谷川さんがALS罹患後に発行した全ての著書がその読者に生きる希望・勇気・元気を与え続けており、このことがまさに利他という一言に集約されているからです。多分その編集者は仏教についての見識がおありの方ではないかと思われます。

【大学同期の稲村貢さん。「自利利他円満」ですか…。確かにそんな気がします】

「表紙の帯の「ALSという難病に罹患したことは限りなく不幸なことですが、今の私は幸福空間に包まれています。」という箇所に谷川さんの現在の境地、到達点が端的に表現されていると思いました。
 この到達点に至った経緯を読者に様々な経験、事実を具体的に挙げてわかりやすく説明してくれたのが本書だと思いました。素晴らしい!です。
 当事者の立場に立たなければ到底わからない非常に困難を乗り越えてこういう境地になられたのだと想像します。
谷川さんの生き方に改めて敬服し、私自身にも生きるエネルギーを頂いていることに深く感謝します。

【「幸福空間」という言葉には、確かに宗教らしさを感じています】

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